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閑静な住宅街にある両面接道の土地に最高にユニークなご夫妻と“ヒツジ”という名前の犬のための犬舎と住宅を計画した.建築としては分節される日常の行動の境界を建築を介して,繋げることで共働き夫妻の負担を軽減し,余暇をより充実したモノにできればと思い計画した.具体的には外部的なマテリアルや一般的なスケールではない家具を配置することで“住宅らしさ”を排除し物質的には重さを感じる素材を配置し重厚感や圧迫感を出しつつも,スケール的には“普通より少し高い天井”と“普通の吹き抜けより低い天井”といった素材の重さによって隠れてはいるが,身体的には広さを感じる様な寸法を採用することで,エントランスから外部に向かって,徐々に広がる開放感を感じ,いわゆるLDKと外の中間のような場になれば犬舎としても住宅としても成立するのではないかと考えた.毎打ち合わせを楽しませて頂いた,本当に素敵なご夫妻に少しでも引けを取らない建築となればと思う.