【曖昧模糊】のモコ
学校近くに計画されたこの住宅には
施主家族が持つ素敵な空気感を包めるデザインと多くの機能が必要とされた
限られた敷地や箱の中で、機能毎に明確な線を引いていくと「硬さ」が生まれるが
この住宅では「硬さ」が強すぎない方が機能的にも空気的にもいいのではないかと感じた
そこで、ここでは各々の要素が本来持つ境界を曖昧に捉える事で
場に多様性と従来の構成では感じることのできない親密性が内外を通じて体感できないかと考えた
内部では、ソファなのか、テレビボードなのか、階段なのか定義されないモノの上で家族が団欒し
外部では北海道の長い冬における暗い通学路を雪の反射を利用し優しく照らす
この住宅が施主家族や地域に「豊かさ」を寄与できればと思う